いつも多くの患者様に来院頂き、事務一同、日々明るく丁寧に対応することを心がけております。
様々な手続きについて少しずつですが、以下にまとめています。ご参考にされてください。
ご不明な点はなんなりと受付窓口にお尋ね下さい。

高額療養費に対する限度額適用認定について

当院は特定の処置や手術などスペシャルな治療を望む患者さんも多い事から、入院を伴う際の高額療養費について説明いたします。
所得等により更に手続きが必要な方もいらっしゃいますが、以下のようになります。


1. 70歳以上の方
 保険証に記載された負担割合によって月額上限までの支払いとなります。
 1割 月額上限44400円
 3割 月額上限80100円+(医療費−267000円)×1%


2.70歳未満の方
(1)通常の3割負担
 3割負担額が自己負担限度額を超えたときは、後日、保険証に記載された保険者の担当窓口にて手続きをすることで、高額療養費として払い戻されます。


(2)限度額適用認定証による負担
 限度額適用認定証を提示することで、記載されている適用区分により、3割負担にかかわらず保険内診療分につき支払いが月額の自己負担限度額までとなります。
 限度額適用認定証は手続きをした月からの有効となりますので、入院手術が決まりましたら、保険証に記載された保険者の担当窓口で手続きをお願いします。
 発行後は早めに窓口に提出してください。


予め限度額適用認定証を手続きされてからの入院手術をお勧めいたします。
手続きについて不明な点は受付窓口にお尋ね下さい。

関節リウマチに対する生物学的製剤による治療、治療費について

当院では、関節リウマチに対する生物学的製剤による治療を行っています。
生物学的製剤による治療は、唯一関節リウマチが寛解させる可能性がある治療です。
生物学的製剤は現在80カ国以上で高い評価を受けていますので、安全性とその有効性に優れた薬です。しかしながら、様々な合併症の可能性もありますので、経験のある病院での治療が必要です。
生物学的製剤による治療は2時間ほど点滴にて行います。点滴も2ヶ月に1回です。当院ではクリティカルパスを用いていますので、そのスケジュール管理も万全です。


治療費の窓口支払い額は標準的治療を行った場合、約6万円です。
治療にかかった金額が多くなると窓口支払い額も増えますが、その際、負担の軽減ができる手続きが高額療養費制度です。
同じ病院で支払った1ヶ月の医療費が、自己負担限度額を超える場合には、手続きを行うことにより、後日払い戻しを受けることができます。


また。医療費控除も利用できます。
1年間の医療費の負担額合計が10万円を超えた時、確定申告によって所得税の一部が還付されます。


生物学的製剤による治療および治療費について、ご不明な点がございましたら、いつでも遠慮なくご相談下さい。

身体障害者手帳の申請について

身体障害者手帳とは、身体障害者福祉法に定められたもので、一定の障害を有する方に対して申請により交付されるものです。
この手帳は、身体障害者であることを証明するもので、法律で定められた援助や各種サービスを利用する場合に必要になります。身体障害者手帳の所持が前提条件となるサービスもありますので、手続きをお勧めします。


手続き方法は、手術前に市町村役場の障害者福祉担当課で『身体障害者診断書・意見書(肢体不自由用)』の用紙をもらわれて、手術後、受付へ提出して下さい。
内容を記載後に渡しますので再度、市町村役場の障害者福祉担当課に提出して下さい。
一般的にその際、下記のものが必要です。
・ 担当窓口で渡される申請書
・ 顔写真・・・たて4cm×よこ3cmを1枚。インスタント写真不可。
・ 印鑑


具体的な福祉サービスの助成内容は各市町村によって異なる場合もあります。
不明な点は、各市町村の担当者へご確認下さい。

保険証について

保険証の確認について

保険証とは、公的な医療保険制度に加入している証です。もしも医療保険に加入していない場合には、診療に関わる医療費の全額を負担しなければなりません。医療機関に保険証を提示することで、患者さんは窓口で医療費の3割などの自己負担額を支払い、残りの医療費を加入している保険者が負担するという保険診療を受ける事ができるのです。保険者とは、医療保険制度を運営する団体です。全国健康保険協会、健康保険組合や自治体などで、保険証に保険者の名称や所在地などの記載があります。


保険証の内容に変更がないにもかかわらず、毎月保険証の提示を求められることがあるかと思います。
これは、保険診療を行う医療機関が、厚生労働省の定める規則に基づき診療を行うためです。そのひとつ『保険医療機関及び保険医療養担当規則』の第1章第3条に受給資格の確認についての定めがあります。「保険医療機関は、患者から療養の給付を受けることを求められた場合には、その者の提出する被保険者証によって療養の給付を受ける資格があることを確かめなければならない。」


当院ではこの規則に従い、患者さんへ保険証の提示をお願いしています。
内容に変更がない場合が多いのですが、中には社会保険から国民健康保険へ変更や、同じ保険であっても、記号・番号の部分に変更がある場合があります。
決まりを厳密に守るならば、患者さんは、月1回ではなく、受診する度に保険証を提示しなければなりません。しかし、現実には難しいので、最低でも毎月1回月初めに保険証確認を行っています。


また、毎月、保険者に対し診療報酬明細書(レセプト)を提出しています。このレセプト提出の際に、患者さんに提示して頂いている保険証の内容が必要なのです。保険証確認ができなかったばかりに、現在加入中の国民健康保険ではなく資格喪失した社会保険で請求すると却下されます。すると後日、レセプトが当院に返ってきてしまいます。こうなると、改めて保険証を持参して頂くなど、患者さんにお手数をかけてしまうことになりかねません。


このような状況を防ぐためにも、保険証の提示に協力して頂くとともに、内容に変更があった場合は当院窓口にご相談ください。

保険証のコピーは受け付けてもらえないのでしょうか?

保険証確認はあくまでも原本が原則です。
以前は一枚の保険証に家族全員分が記載されていたために、家族の一人がその保険証を使用していると、その他の家族は保険証がないのでコピーをして受診される姿が見られました。
現在は家族の一人ずつにカード式の保険証が普及しています。その効果で、以前の様な事は少なくなりました。
一方では、諸事情により、保険証のコピーを提出されることもあります。
原本での確認を怠ったために、資格喪失後の受診などの理由で診療報酬明細書(レセプト)が返戻になる場合がありますので、保険証の原本の提出にご協力ください。

保険証の変更等で保険証がない場合はどうすればいいのでしょうか?

更新などのために保険証が手元にない場合には、『資格証明書』があります。
これは保険証と同じ扱いとなります。社会保険ならば勤務先で、国民健康保険ならば各市町村役場で手続きを行えば発行してもらえます。
退職・就職・転職などがあった場合も保険証が変更になります。
まだ新しい保険証が手元にないからという理由で古い保険証を提示される場合がありますが、退職の場合は退職日の翌日、就職された場合は働き始めた時点で旧保険証の資格は喪失しています。
受付で上記のように理由を告げられた際は、「その保険証は有効ではないので新しい保険証を提出されるまでは一時実費になります。後日保険証の確認が出来た時点で自己負担額以外を返金します」と説明することができます。
急な怪我等で、保険証が手元にない場合も同様の扱いとなります。
その際、遅くても月末までには必ず保険証の提出をお願いいたします。

通所リハビリテーションについて

介護保険制度で行われるサービスは様々ですが、当院では通所リハビリテーションを行っております。通所リハビリテーションは平成12年より開始されましたが、それまでのデイケアと言われたものが引き継がれたものであることから、今でも一般的にデイケアと呼ばれることがあります。


通所リハビリテーションは、医療機関に併設して行われることが多いので医療行為も同時に行われると思われる事もありますが、これらは緊急の場合を除いて禁止事項となっております。医療保険と介護保険は別々の保険であるが故のことでありますが、今もなお、利用者並びに利用予定者の方から『なぜ、どうにかできないのか』との声が聞かれることも多く、その度に国や指導機関との温度差を感じます。
しかしながら、通所リハビリテーションは利用者の方が、いかに自宅において自立した生活を送れることができるかを重点にサービス提供しております。
利用者の方からは『通所リハビリテーションを利用することが楽しみ、そのために自宅でも頑張れる』との声が聞かれていて、通所リハビリテーションの運用効果は顕著であります。


先日も外来治療中の患者さんから、通所リハビリテーションを利用したいとの申し出がありました。聞けば、自宅での生活を充実させたいとの思いでした。
すぐに介護保険制度及び通所リハビリテーションの概要を説明して、利用開始との手配をとりかけましたが、あいにく介護保険が未申請でしたので、役所への申請手続きからはじめました。数週間後には通所リハビリテーションを開始できることでしょう。


以上のように、通所リハビリテーション利用には、自宅においてよりよい生活を望まれる方に大きなメリットがあります。次にその詳細やその具体的な料金などをお知らせしたいと思います。


通所リハビリテーション利用は要介護者及び要支援者が対象となります。対象者が希望するとケアマネジャーがケアプランを作ります。その上で利用希望者及び家族とケアマネジャーと当院との間でサ-ビス担当者会議が開かれます。双方、内容を確認した後、利用開始となります。
当院は、9時30分から16時までの所要時間6時間以上8時間未満による通常規模型通所リハビリテーションをおこなっています。午前中は入浴や理学療法士によるリハビリを中心に、午後はレクレ−ションやゲ−ム、手工芸用具を使った全員参加型の通所リハビリテ−ションをおこなっています。その具体的な料金は以下の通りです。
1.基本料金
介護状態区分
料金
要介護1
6880円(1回につき)
要介護2
8420円(1回につき)
要介護3
9950円(1回につき)
要介護4
11490円(1回につき)
要介護5
13030円(1回につき)
要支援1
24960円(1月につき)
要支援2
48800円(1月につき)


2.加算料金
入浴介助加算
500円(1日につき)
リハマネジメント加算
2300円(1月につき)
短期集中リハビリ実施加算1
2800円(1日につき)
短期集中リハビリ実施加算2
1400円(1日につき)
個別リハビリ加算
800円(1日につき)
運動器機能向上加算
2250円(1月につき)


例えば、要介護1の利用者の1回当たりの料金は、利用時の状況によりますが6880円+500円+800円となり合計8180円です。しかしながら利用者負担は1割ですので818円となります。また、毎回、管理栄養士が献立した昼食が1回500円となっております。
お支払いは利用時毎の支払いか、1月分の利用料金を翌月払いとするか利用者及び家族の方に選んで頂いております。


平成12年に介護保険が開始してまだまだ浸透していない部分もあるかと思いますので、何なりとご相談下さい。

介護保険について Q&A

Q1.そもそも介護保険ってどんな制度?
 高齢者の介護を社会全体で支えることを目的に、介護保険制度がスタートしました(2000年4月)。
介護保険制度は、介護が必要と認定された65歳以上の方、特定疾病により介護が必要認定された40〜64歳の方が利用できます。40歳以上の人が納める介護保険料と税金によって運営されています。


Q2.サービスを利用するには、どうしたらいい?
 まず、要介護認定の申請が必要です。申請は、住民登録している市区町村の介護保険課の窓口か、地域包括支援センター(各市町村が数カ所開設)で行って下さい。本人以外でも申請できます。
 申請が受理されると、調査員が自宅を訪問し、聞き取り調査を行います。
質問の内容は全国共通で、身体機能や認知症に関することなど全部で74項目。その調査結果をもとに、コンピューターによる一次判定を行います。その後、特記事項や主治医意見書を加えて二次判定を行い、要介護度のランクが確定します。
 ランクは、自立(非該当)と、要支援1と2、要介護1〜5の7段階。申請が受理されると、原則30日以内に通知が届きます。


Q3.要支援と要介護の違いは?
 要支援1と2の方は、介護予防支援サービスを利用することができます。
地域包括支援センターに依頼すると、生活機能の改善や悪化防止を目的とする「介護予防ケアプラン」を作成してくれます。
 一方、要介護1〜5の方は、ケアマネジャー(介護支援専門員)にケアプラン作成を依頼し、介護サービスを受けることができます。
 要支援か要介護によって、利用できるサービスの種類が異なります。
 ケアマネジャーは、介護保険制度によって定められた専門的な資格です。受験資格は、看護師や介護福祉士などの実務経験が5年以上。試験合格後に、研修を終了すると資格が与えられます。
 ケアマネジャーのおもな仕事は、利用者の心身の状態や生活状況に適した介護サービスを盛り込んだケアプランを作成すること。さらに、月に1回以上利用者宅を訪れ、生活の様子をうかがって、プランの敵不適を確認します。
 また、より効果的な介護サービスが提供できるように、医師や看護師、ホームヘルパーたちと利用者のあいだに立って、連絡の調整をするのも重要な仕事です。
 ケアプランは、利用者や家族がつくることもできます。
 しかし、介護保険は非常に複雑なので、プロであるケアマネジャーに依頼した方が効率的。ケアプランの作成に費用はかかりません。


Q4.訪問調査の際に気をつけるポイントは?
 要介護度を適正に判定してもらうことが重要です。実際よりも軽く判定されてしまうと、利用できる介護サービスが限られてしまいます。
 とくに高齢者の方は、調査員の前に出ると無理をしがちです。リラックスをして普段通りの生活を見てもらうようにしましょう。できれば、いつも介護をしている方に同席してもらい、毎日の生活の様子を伝えてもらいましょう。
 排泄のトラブルや物忘れがひどいなど、本人の前で言いにくいことは、介護している方がメモに書いて渡したり、別席で伝えるとよいですね。


Q5.申請は入院中でもできますか?
 申請時に、入院中だと伝えれば、病院に調査員が来てくれます。入院が長期にわたる場合は、病状が落ち着いてから申請しましょう。
 介護認定を受けるタイミングは、主治医に相談して下さい。介護にまつわる一般的な情報は、病院のソーシャルワーカーや地域包括支援センターに聞きましょう。


Q6.要介護認定を受けるのは一度だけ?
 要介護認定の有効期限は、原則が12か月。有効期間満了日の60日前から満了日までに更新する必要があります。
 認定後に状態が悪化してしまった場合は、市区町村の窓口でランク変更の再申請が出来ます。変更の手続きは、新規や更新の場合と同様です。


Q7.判定結果が届いたら、次になにをする?
 在宅でサービスを受ける場合は、「居託介護支援事業者」(都道府県の認定を受けた専門機関)のリストから、自宅に近い事業者のケアマネジャーを選びましょう。「あのケアマネジャーは親身になってくれる」とか、「ちょっと対応が悪いかも……」といった評判も、選ぶときの参考になります。
居託介護支援事業者のリストは、認定結果と一緒に届くか、市区町村の窓口で配布しています。


Q.8ケアマネジャーの上手な選び方は?
 まずは、利用者の体の状態や生活状況、困っていること、利用したいサービスを伝え、相談してみましょう。
 専門職であるケアマネジャーも、人によって力量はさまざまです。たとえば、病状が不安定な方や、インスリン注射などの医療的ケアが必要な方の場合は、医療系の資格を持っているケアマネジャーを選んだ方が安心です。認知症の心配がある場合は、認知症のケア経験があるかどうかを確かめるとよいでしょう。
 ケアマネジャーも人間ですから、性格が合う合わないもあります。契約する前に実際に会ってみるのも重要ですよね。契約後でも問題がある場合は、市区町村に理由書を提出すれば変更も可能です。


Q9.ケアマネジャーとうまくつきあうコツは?
 一つは、ケアプランを作成するときに、困っていることや要望をできるだけ具体的に伝えること。言いづらいことはメモで渡してもOKです。孫の運動会を見に行きたいとか、旅行に行けるようになりたいなど、目標が定まってくると、ケアプランはより効果の高いものになります。
 もう一つは、どんなささいなことでも相談すること。
 私が相談を受けたある女性は、母親を在宅で介護していました。足に傷があるために、毎日消毒が必要でしたが、担当のケアマネジャーさんには相談しませんでした。傷の消毒は医療行為なので、ホームヘルパーさんにはできません。毎日の消毒は家族の負担も大きく、施設への入所を考えているというのです。「訪問看護を利用すれば、看護師が消毒してくれますよ」とアドバイスすると、さっそく担当の方に相談して、一件落着。「こんなに楽だとは思わなかった!」と驚かれていました。


Q10.介護認定後はサービスを受けなきゃだめ?
 介護認定を受けたからといって、必ずしもサービスを利用する必要はありません。ただし、いざ利用するときにあわてないために、どんなサービスがあるかあらかじめ知っておくと安心ですね。


Q11.サービスにはどんなものがあるの?
 要介護度によって、利用できるサービスの内容や金額がこまかく決められています。
 サービスには、大きく分けて、訪問介護などの自宅で受けられる「居宅サービス」、特別養護老人ホームなどの「施設サービス」、市区町村が提供する「地域密着型サービス」などがあります。
 よく質問を受けるのが、福祉器具のレンタルと住宅リフォームについてです。
 福祉器具のレンタルは、要介護度のランクによって制限がありますが、車いすなどの12種類が1割の自己負担でレンタルできます。1台数百万の車いすも、月々1000円以下で借りられます。
 あわてて車いすや電動ベッドを購入する人もいますが、まずはレンタルで試してみて、必要に応じて自分にあったものを購入しましょう。ポータブルトイレなどの5種類が1割負担で購入できます(上限10万円)。
 在宅介護には、介護しやすい住環境も重要です。介護保険では、手すりやスロープの設置などの改修費用を補助してくれます(上限20万円)。市区町村によって独自の補助制度を設けているところもあるので、詳しくは直接問い合わせるか、ケアマネジャーに聞いて下さい。

診断書について

各保険会社の診断書記載を依頼された場合、用紙を預かりますが、当院は所定の用紙に直接記載することは致しません。
各保険会社に共通する書式をパソコン上で予め作ってあります。そこに必要事項を入力していきます。
また、退院される患者さんの診断書につきましては、看護師が治療経過をまとめた看護サマリ−から必要事項を共有できるシステムとなっております。
よって出来上がった診断書は誤字、脱字がない、パソコン使用なので読みやすい満足のいくものに仕上がっていると思います。


これからも診断書を記載することは、おそらく、永久的なものでしょう。
上記のように作業することで診断書が完成しますが、やはり、最後に確認することを怠ることがないよう心がけていますし、設備の充実と部署同士の連携によって患者さんに迷惑がかからないよう努めております。




各保険会社診断書1枚 5250円(税込み)となっております。
保険会社から所定の用紙をもらわれて受付にご提出下さい。
所定の用紙が入院だけの記載目的なのか、入院通院両方記載なのか様々ですが保険会社と相談されて、都合が良い時期にご提出下さい。
また各保険会社への提出期限など、ご希望を遠慮なくお申し出下さい。

交通事故での受診について

当院では、一月に10名ほどの交通事故の保険請求を行います。
交通事故にあう危険はどなたにもあると同時に、被害者として受診することは、初めてのことが多いはずです。
交通事故で医療機関を受診しなければならなくなった際の注意点を当院での事例を元に記載したいと思います。


初めての診察が済んで治療費のことをお話します。
治療費の請求は被害者に行いますが、被害者は、加害者に支払ってもらいたいとの気持ちを持つことが多いと感じます。
交通事故を起こした際に、加害者は被害者に対して損害賠償責任を負わなければなりません。加害者は賠償責任を果たすために、自賠責保険や任意保険に加入していますので保険での支払いを求めます。
すると、保険会社から当院に、『医療費は、当社で支払います』との連絡があります。当院は被害者への請求を保留にして、保険会社への請求に変更します。


しかしながら、連絡がない場合もあります。
原因は、自賠責保険のみの加入であったり、加害者が保険での支払いを理解していないなどの理由があります。
交通事故直後は、どうしてよいか分からず混乱していると思いますので、被害者と加害者が、よく話し合いをすることをお勧めします。


交通事故の治療費の支払い方法は、上記のように、保険会社の保険を使用することが一般的ですが、他に、保険会社の保険を使用せず自費で治療費の支払いをする方法や、健康保険を使用する場合があります。
いづれにしましても、当院では説明を行った上で、確認書類を記載してもらうように心がけています。
ご不明な点は、お気軽にご相談下さい。

事務主任 稲留通信(過去掲載分)

2011/4
先日は鹿児島県下のあちらこちらで25度以上の夏日でした。
子供たちは、いち早く夏気分でしょうか・・・
夕方の通所リハビリテーションの送迎時、半袖姿で元気よく遊んでいる光景を見るようになりました。
なんだか、私まで元気をもらえる気がします。


通所リハビリテーションについては以前もご紹介しましたが、最近、『通所リハビリ通信』を作りました。
1枚の用紙に、リハビリの様子や、レクレーションの様子が写真付きで、ぎゅっと凝縮された感じに仕上がっています。
それも、職員の手作り、手書きの通所リハビリ通信なのです。


コンピュータで作られた書類を当たり前として思うようになった今日、何か作ろうと考えるとキーボードを押してしまうようになった今、その手書き、手作り感がとても新鮮に思えました。温かい気持ちになりました。


1日の通所リハビリテーションを終えて自宅へ送迎した際、利用者の方の、
『ありがとう、また、お願いね』の言葉を聞くと、女性スタッフ5人と1日10名を超える利用者の方々の、とても良い関係なるものが感じられます。
中には、10年前からご利用の方もいらっしゃいます。
ますます、お元気に利用して頂きたいです。


当院の通所リハビリは見学、体験ができます。いつでもお気軽にご相談下さい。
なお、通所リハビリ通信は、当院受付でご自由にお取り下さい。


もうすぐゴールデンウイーク。
通所リハビリテーションもその間はお休みです。
休みが入ると利用者の方々から聞かれる言葉があります。
『休みはいらないのに、通所リハビリに来れないから』


ありがとうございます。
また、お迎えにいきますね。




2011/3
冬の間、エネルギーを充電していた当院の芝桜が緑のじゅうたんであふれんばかりになろうとしています。
緑の隙間から、小さな力強いピンクの花々が少しずつ顔を覗かせてきました。


その小さな力に後押しされるように出勤して、いつも病棟に走ります。
当日退院の業務をしている最中に
『ありがとうございました』との言葉。


退院される際に職員が頂く何よりの言葉です。


病棟スタッフは全員で廊下へ出てお見送りをして、さらに数人のスタッフは玄関までお見送りをします。
しかしながら外来が混み合っている場合は、会計でお待たせする事がありました。改善策を検討した結果、今では会計までの時間を短縮することができました。


先日は接遇研修を行いました。
2年目になって職員の接遇意識も高くなったことを傍から感じています。
『接遇に完成はない。今まで優れた接遇をしていても、さらに優れた接遇を意識し実行することで、それが組織全体の接遇レベルになる』
との講師の言葉です。


接遇の面から考えることで、接遇とはあまり無関係と思われていた事柄も思わぬ発見があります。
接遇は業務の全てに関わっていることをこの頃は考えるようになりました。


今年度の接遇研修のテーマは『チーム力とコミュニケーションスキルを磨く』です。
4月には職員が2人増えて48人になります。
大きな組織に比べたらまだまだ小さな組織です。
しかしながら、一致団結して大きな仕事をする意気込みでいっぱいです。


2011/2
少しずつではありますが、朝夕の寒さが和らいできたでしょうか。
通勤中、自転車で風をきって走ることが心地よく感じられてきました。
しかし、うれしいことがあれば面倒なことも。
桜島の噴火による大量の灰が道路一面を真っ白にして、その灰を自動車が巻き上げると、自転車に乗っている私は涙目に。
コンタクトレンズをしている目に灰が入ると、目を開けていられないほど痛いのです。


先日は、待合室の床の一部分が白く目立っていました。
灰が入り込んでいる部分でしたので、すぐさま拭き掃除をしました。
灰が降る中、足を運んで頂いている事に改めて感謝申し上げる次第でした。


さて、休日に書店を覗いてみました。
数多くの本が、ところ狭しと並べられているなか、人気の本に順位をつけてあるコーナーに目が止まりました。
1位は、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら。
昨年ビジネス書として121万部を売り上げた本です。
まだまだ、その勢いはとどまるところを知らない様子です。
私も読みましたが、人気の理由はドラッカー氏の理論が小説仕立てで読みやすく書かれているところではないでしょうか。
また、人間が疎外されがちな社会で、組織が人間を大切にする重要性を訴えているところが支持されていると思われます。


少々手前味噌になるかもしれませんが、院長が『当院の職員の誰一人として欠けては困る・・・』というような内容を話していた事を思い出します。


院長の考えを全職員に理解してもらうためにマネジメントする。
時には、各職員の思いを院長に伝えるためにマネジメントする。
マネージャーになれているのか自問自答の繰り返しです。


3月も間近です。
季節の変わり目でもあり、年度末でもあり、何かと慌ただしい時期です。
皆様、体調管理にご留意下さい。


青空に桜の淡い色が映える、あの光景は、もうそこまで来ています。




2011/1


1月も瞬く間に過ぎ去っていく今日、今年の第1号を書くことができました。
本年も昨年同様どうぞよろしくお願いいたします。




鹿児島では珍しい年明け早々の降雪、鹿児島市内では観測史上初めて25㎝の積雪になりました。
そんな話に感心していたところ、またもや今週末は雪の予報。
昨年の夏の異常な暑さやこの冬の異常な寒さや積雪も、物言わぬ地球のメッセージなのでしょうか。


今年もインフルエンザのニュースを耳にするようになりました。
昨年末にA香港型、B型インフルエンザが、年が明けてから新型インフルエンザが少しずつまん延している気配です。
私も毎年予防接種をしていますが、それでも、ある日高熱でダウンする年も。
今年は今のところ元気なので油断せずに予防に努めたいと思います。




退院の数日前に料金の概算を全ての入院患者様に伝えています。
不安に思われることなく、快く退院して頂きたい思いでお伝えしているのですが、元気になられたお姿をそばから拝見すると、とても温かい気持ちになります。


もう間もなく、当院リハビリ室主任のお母様も退院なさいます。
登山中に転倒されて足を骨折されました。
手術、リハビリを精力的に頑張っていらっしゃいましたが、それでも2ヶ月余りの入院。
退院されるのは本当にうれしいのですが、怪我を感じさせないくらいの明るいお母様なので、寂しくなる気がします。




今年も、どれだけの患者様にお会いすることになるのでしょうか。


ご期待に添えられるように努めたい
一期一会の気持ちで誠実に、感謝を忘れずに努めたい と思います。


2010.12
来年のカレンダーが出番を待っているこの時期。
先日は、心を落ち着かせて話を聞く機会がありました。


3歳までは、我慢すること、耐えることを知る
小学校卒業までは、恥を知ること、迷惑をかけることを知る
成人までは、身を知る、実力を知る
身につけた教えによって社会を生き抜く
要約すれば、このような事です。


生き抜く・・・
力強い言葉です。
生き抜くには・・・
日々、前進でしょうか。




この一年を振り返ってみると、今年もまたいろんな人にお世話になりました。
あのときこのときの、さまざまな人の顔が浮かんできます。
自分の力で生きていると思っていても、結局は他人の力添えによって生かされています。


『おかげさまで』
『おかげさまで前進できました』


あわただしい年の瀬ではありますが、お世話になった人たちへの感謝の気持ちで今年を締めくくろうと思います。






一年を通して掲載することができました。
いつも、お読みいただきありがとうございました。
年末に向けてご多忙のことと存じますが
皆様、健康にお気をつけてお過ごしください。




2010/11
11月も終盤というのに今日も外はポカポカ陽気です。
当院の階段の踊り場から外を眺めると隣家の屋根の上で、猫が警戒心が全く感じられないほど日向ぼっこをしていました。


昨日の休日は、私もこんな姿になりたかったのですが夢破れてしまいました。朝はゆっくり起きてと考えていたら、早朝から子供の送迎が。その後はというと・・・頭と体を切り替えて、照明などの大掃除を済ませました。手作り照明のため、手が込んだ部分も多く掃除も大変でしたが、見違えるほどきれいになりました。


現在当院も、病室、待合室などのカーテンのクリーニングや壁の傷の補修を行っています。
待合室のカーテンは構造上、取り外しと取り付けを専門業者に依頼しなければなりませんでしたが、仕上がった後、快適な空間となったことは言うまでもありません。
壁の補修は、ベッドや歩行器などの移動で傷ついたところを塗り直そうとするものです。白い壁で細かい傷も目立つので、定期的に補修をしておかないと清潔感が失われるではと考えて行っています。また、傷がつくことを想定して補修が容易にできることを考えてあるようです。


私が業務のなかで参考にするものが、『トヨタ式』です。
5Sとされる『整理・整頓・掃除・清潔・しつけ』は、それぞれ、物の5S、心の5S、頭の5Sと称されています。
製造業のトヨタでの仕組みが医療業にはどうなのと思われるでしょうが、関連づけるとヒントになることがあります。


さて、念願でした駐車場不足の解消の一端として、新たに場所を確保して現在整地の最中です。
これまで、駐車場へ飛び出して整理することも度々。駐車できず足止めの方々を見ると申し訳ない思いでした。


環境を整理してそれを有効に生かすことを再認識した今日この頃です。


2010/10
朝、いつもと変わりなく「おはよう」とあいさつを交わす。夜、「ただいま」と家族で顔を合わせる。これがいかに、ありがたいことでしょうか。
騒々しい今日、親は子に、交通事故や事件に巻き込まれないように教えることは多いと思いますが、自然災害の恐怖を伝えることは少ないように思います。
予測不能の自然災害の怖さを、昨日の奄美大島の豪雨災害で改めて感じました。
被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。


当院は、日頃、最も起こり得る、火災時の避難訓練を年に2回行っております。
もう間もなく次の避難訓練を計画しているところです。作成した火災訓練計画書に沿って、消防署への通報連絡、初期消火、避難誘導、救護等の各係に職員を配置して訓練を行います。
また、消防署員の立ち会いの下、職員がスムーズに訓練できているかチェックしてもらいます。その後、改善が必要とされるところの指導を仰ぎ、少しずつではありますが、マニュアルも整ってきております。
しかしながら、実際の火災時に訓練と同様の行動ができるとは限りませんので、
日頃から高い意識をもつこと、イメージトレーニング等も必要ではないかと。また、これを機に自然災害への備え、避難等も検討したいと考えました。




奄美大島の豪雨災害は医事課内でも心配しました。
と言いますのも、職員の出身地が奄美大島なのです。
家族や知り合いの方の無事も確認できたとのことで、ほっと胸をなで下ろしました。


いつも、奄美大島へ帰省した際は、珍しい土産物を届けてくれます。
以前は、お母様が作ってくださいました鶏飯をお土産に。
鶏飯は私が小学生、中学生の頃の給食の人気メニューで、その頃を懐かしく思い出しながら、おいしく頂きました。小学生の子供に聞いてみると、今でも学校の給食では人気メニューに変わりがないそうです。


ふるさとを思う気持ちが言葉の端々から聞かれました。
奄美大島、きっと素晴らしいところでしょう、私も行ってみたいものです。


2010/9
就活や婚活と新しい言葉を耳にしたと思ったら、最近では『朝活』とのまた耳慣れない言葉。朝活とは、朝早めに起きて1,2時間、語学や、ヨガ、パン作りなど習い事をしてから出勤する活動のことを言うそうです。
早朝からというのもこの時代に合致していいのかもしれませんが、秋の夜長、趣味に没頭している方も多いのではないでしょうか。テレビ等で趣味がインタ−ネットゲ−ムという若者を見ると現代的だなと思うこともしかり。
ゲームに限らずインタ−ネットは、調べたいものをすぐに発見、解決できて素早く行動に移せるところに利便性があることは承知のとおりです。


ご存じのように、当院もホ−ムペ−ジを開設しています。
初診の方がホ−ムペ−ジをご覧になって来院される場合が次第に多くなってきております。またこれに伴ったことでしょうか、県外から来院される方も多数いらっしゃいます。当院で治療したいと決断されたことに感謝の気持ちと、これに至るまでの苦痛、苦労をされたことを忘れることなく対応しなければならないと、いつも身の引き締まる思いです。


一方、インターネットではありませんが、院長の記事が鹿児島県内の書店を中心に販売される『月刊情報誌LEAPのLEAP診察室』に掲載されました。
目にされた方々がご家族やご友人に紹介されたのではと、8月29日の発売以降感じることもあります。


未来を想像してみました。社会の仕組みはどう変わっていくのでしょうか。
たとえば交通手段だけ見ましても、高速道路の低料金化に始まり、航空各社の競争や平成23年の九州新幹線の全線開通など変化は大変、目まぐるしいです。


便利になることを歓迎することはいつの時代になっても変わりません。
では、いつの時代でも変わってはならないことは・・・人との係わり、接し方。
挨拶に始まり誠実な対応、人の心に響くのは決して物だけではありませんね。


ひとり、物思いにふけった秋の夜長でありました。
いつも、ご覧頂きましてありがとうございます。


2010/8
梅雨があけてから連日のごとく猛暑が続いておりますが、皆様、お変わりないでしょうか。
先日の土用の丑の日は、うなぎを食べて元気をもらったという方もいらっしゃると思います。私も自宅と当院の昼食で2度食べました。それも、あらかじめ、当院の献立で分かっていたので、自宅ではあえて前日に。


厚生労働省の通知では、食事は医療の一環として提供されるべき、病状に応じて必要とする栄養量を確保し、質の向上とサービスの改善をめざして行われるべきであるとしています。また、生活療養の温度、照明、給水に関する環境も適切に提供されるべきとしています。


それを踏まえて当院の食事は、管理栄養士が献立したメニューを4人の調理スタッフが朝食は8時、昼食は12時、夕食は18時にテーブルに並べます。
一般食から治療食、軟菜食に至るまで柔軟に対応しています。
味付け、盛り付けを十分行った上で保温食器を使用して適温提供をしておりますので、安心して召し上がっていただけていると感じています。
また、ホームページにありますように、照明等に趣を凝らした落ち着いた食堂で会話を楽しみながらの食事光景を見ると、入院中の食事の時間は、なくてはならないものであると思います。


時に、管理栄養士に料理の作り方などを相談されているのを耳にすると、うれしくなります。
冷凍食は極力避けて、季節の新鮮な野菜や果物、魚介を使用しています。
また、この季節ならではのメニューであります、冷やし中華や冷やしそうめんのつゆは全て手作りです。
料理に疎い私が聞いてびっくりしたものでは、カレーも鶏がらスープをとるところから始めているそうです。
そんなこだわりと丁寧な料理方法が喜ばれているのではないでしょうか。


気がつけば昼食時間・・・『腹が減っては戦はできぬ』とはよく言ったもので、
午後からの活力のため、エネルギー補給に行って参ります。


2010/6
今、この通信を書いている最中も外は雨です。今年は、梅雨の初めからいつもに比べて降水量が多いため災害が心配なところです。
当院玄関にはタオルを備え、足元の悪い中、受診される患者さんをお迎えしています。最近では、リハビリ室にテレビを設置して、待ち時間の解消とまではならないかもしれませんが、少しでも快適に過ごしていただけるように努めております。


折しもそのテレビからは、ワールドカップのニュースが流れてきます。
日本が予選突破したときの監督の言葉が新鮮で忘れられません。
『選手を誇りに思う、我々には、他のチームにない力がある。サポート陣を含めた27人が1つになれる。サッカーはチームスポーツであることを証明した』と。


最近では「ほめて育てる」とか「コーチング」といった考え方が広まっているようです。
ほめる対象、コーチングする対象は、その人の強みであって、その強みを前面に出して戦ってもらい、組織に貢献してもらうものです。しかしながら対象となる相手に理解するだけの能力、対応するだけの能力が、そもそも備わっている必要があります。
注意すべきことは、強い部分がある反面、弱い部分もあるという事ですが、弱い部分は苦手な事なのであって決して出来ない事ではないのです。


サッカーで例えるならば、シュートが苦手でも出来ないことはない、チームにとって不可欠で基礎的なことは皆が身につけているのはもちろんのこと。
一番強い武器を持ち合わせた集団がひとつにまとまった結果、見事にワールドカップの大舞台で華開いたのでありましょう。
試合を見ていて称賛の大きな拍手を送るばかりでした。


私はと言うと、仕事に活かすべく感化されたいところではありますが、今しばらくは、試合に釘付けの毎日です。


2010/5
さわやかな風が心地よい日の夕方、子供にせかされて自宅の周辺を散歩しました。一緒に歩いていたはずが、いつのまにか私だけが先へ先へ。振り返ると、沈みゆく太陽の中に必死に駆けてくる子供の姿がありました。抱き上げて太陽に顔を向けてあげると、しばし、言葉がありませんでした。


さて先日、目にしましたサービス産業生産性協議会が発表した21年度顧客満足度指数調査の結果によりますと、サービス業29業界のランキングで病院業界は13位にランクイン、病院業界はトップの通販業界と4.8点の差があると結論づけていました。4.8点の間に10を越える業界がひしめいている事に驚くばかりか、もはや、病院はサービス業とは違うとの一昔前の主張は通用しないことを改めて感じました。


そんな現状を予見したわけではありませんが、当院では昨年末から、下記に紹介いたします ラ・ポール株式会社、福岡 かつよ様のご指導のもと、接遇研修を実施しております。
最近では4月22日、『言葉づかいと話し方』と題して1時間半ほど、中身の濃い研修がありました。分かっていたつもりや間違って使っていた事例に気づかされ、職員同士が顔を見合わせて合点することも、しばしば見られました。
また、1月に2回ほど各部署への直接指導もあります。指導されたことを実践していると、魔法にかかったかのように動きが変わっていきます。


今はまだ、指導によって気づかされることもありますが、自らが気づく、考えて見つける、そんな『気づき』によって業務改善が図られて、その成果を喜べる日が訪れていることは確かです。


*ご指導頂いている福岡 かつよ様の笑顔と丁寧な研修に、次第に引き込まれます。
   ラ・ポール株式会社 
   〒892-0847 鹿児島市西千石町14-2
   TEL 099-210-7255
   FAX 099-210-7301




http://ra-pport.com/
2010/4
4月・・・赤やピンクや緑の自然のキャンバスに目を奪われていたかと思うと、考えられないほどの寒の戻りに思わず『なんで』と言ってしまった私。しかしながら、不平も言わず、ただ大自然の摂理に身をゆだね、淡々と厳しさに耐えてきた動植物の事を考えると少々、恥ずかしさを覚えました。


現在、当院は診療所ながらも40名を超える職員が勤務し、各部署は活気にあふれています。
例えばリハビリ室、整形外科では重要な職域であると思います。
理学療法士7名と作業療法士1名が日々、外来、病棟と駆け回っています。特に手術後のリハビリでは、担当の療法士が患者さんを病室に迎えに行ってリハビリ室へ。その後、マンツーマンのリハビリが終わるとまた付き添って病室へ。そんな姿をみていると、業務以上の信頼関係なるものが垣間見えます。
彼らの実績があって今回の診療報酬改訂では運動器リハビリ1、運動器リハビリ2と脳血管疾患リハビリ2の届出を行いました。
同じく看護師も17名が朝の申し送りに始まって、夜勤看護師への申し送りに至るまで、外来、病棟が連携して業務を遂行しています。その実績から今回は入院基本料1の届出を行いました。


診療報酬改訂があると、九州厚生局に届出を行わなければ算定できない項目があるため、算定要件に照らし合わせて届出を行います。
今回問題なく届出ができたのも、精力的に行動している彼らがいればこそだと思います。
そんな彼らに、『今日もお疲れ様』と声をかけた4月のとある1日でした。


2010/3
何かと慌しい年度末、ふと気がつけば、1日のタイムスケジュールを退社時刻より2、3時間後まで想定して行動しているような日々であります。本日も、もう1つ身体がほしいなとつぶやいていたのかもしれません。


さて、最近、当院の温泉の追加工事をしました。結果、以前にもまして高い温度の温泉が湧きました。鹿児島市内でも珍しいのではないでしょうか、40度の温泉が滾々と湧き出ている様子に感動しました。
これで更に皆様に喜んでいただけるのではないかと思います。


今年のNHK大河ドラマは坂本龍馬です。龍馬は刀傷の治療のため鹿児島県霧島温泉に湯治に訪れたと言われています。また療養の傍ら霧島温泉周辺を巡る旅をしたことから日本最初の新婚旅行と言われています。
そんな昔に思いをはせて、温泉に入られる方がおられるか分かりませんが、「温泉は違うよ、あったまるよね」などの声を耳にすると、温泉好きの私としても話しに参加せずにはいられません。


また、最近では遠方からの来院も多くなった印象があります。
せっかくお越しいただいても、駐車場が満車のこともあるため、しばしば、心苦しい思いをすることもあります。治療を終わられた方の車が出られないため他の車の移動に行くと、「ごめんね、ありがとう」との一言。ご不便をおかけしているにも関わらず温かいお言葉、感謝の気持ちでいっぱいになります。


選ばれる診療所として、益々、期待に応えられるよう業務に励まなければならないと思う今日この頃です。
2010/2
2月は逃げるように時間が過ぎるとはよく言ったもので、慌しい日々が続いている今日この頃。そんな時間をリセットしてくれるわずかな楽しみが朝夕の通勤時間です。


1年を通して片道15分の自転車通勤をしています。中でも川沿いを走る時間は、いつもその優雅な流れに目を奪われます。昨日までの雨で水面の表情が、がらりと変わっている日もあれば、その水辺では野鳥が羽を休めていたり、風に揺れる野草や花々を水面のファインダ-越しに覗いてみたりと大自然の力に癒されます。
朝はこの大自然のパワ-を大いに吸収できるのですが、帰宅の際は日も暮れて真っ暗なため、自然の香りや音だけをもらって後にする日も多いです。


一方、行き交うはジョギングやウオ-キング中の方々。格好も様になった方がそれを裏切らない走りをされている姿を見た時は、いつまでも背中を追ってしまいそうになります。
昨今の健康ブ-ム、聞くところによれば、ハワイで行われるホノルルマラソンの参加者の半数は日本人であるとか。私もいつか仲間入りをと考えましたが、根っからの『やっせんぼ』(鹿児島の方言です、標準語では意気地なしとでもいうのでしょうか)の私には夢のような話、たまのプ-ルで泳ぐくらいがちょうどよさそうです。


最後に本職の事を少し。今年は2年に1回の診療報酬の改定が4月に行われます。毎回、押し迫ってから正式な内容が我々に知らされます。現在のところ再診料の71点が69点となるなど、場合によっては受診者の負担は少しだけ軽くなるようです。


3月も診療報酬改定の関連業務などで時間が去っていってしまいそうですが、4月から皆様にご迷惑がかかることがないように早くから準備を進めようと思っております。




2010/1


今年も仕事始めの日から多くの患者さんに来院頂き、気持ちの入るよいスタ−トを切ることができました。
反面、その慌ただしさに紛れてしまって、本来1月初めにスタート予定でありました通信が遅くなったのは自分でも予想外でありまして、遅ればせながら今年もよろしくお願い申し上げます。


ホームページの事務室にも掲載しましたが、当院は通所リハビリテーションを行っております。毎日、利用者の方々の元気な姿を拝見するために私は、事務職の合間に通所リハビリテーションのスタッフに変身します。それは送迎車の運転手です。2時間程ですが、利用者の方々のにぎやかな声をラジオ代わりに安全運転に努めております。


それでも先日ヒヤッとしたことがありました。青信号の交差点で前が渋滞したので、交差点の中に入らないために停まりました。その後、発進しようとした際、右車線を走行してきた車が交差点に入り込んで左折していきました。私は発進する間際その車の存在を認識していましたが、まさか前を横切って行くなんて。10年近く送迎しておりますがおそらく初めてではないでしょうか、クラクションを鳴らしました。利用者の方々も、日ごろ鳴らないクラクションに不安を感じられたはずなので、事情を説明した後無事に帰宅の途に着かれました。利用者の方々に怪我がなかった事が何よりでした。


以前、利用者の方に言われた言葉が今でも思い出されます。『私は初めて少しも揺れない車に乗ったよ、お陰で腰に衝撃がなくて痛くないよ』と。そんなことはありません、多少の揺れはあったはずです。しかし、日ごろから道路の凹凸の前ではスピードを弛めたり、一時停止ではなくても安全確認のために一時停止するなどの心がけが利用者の方に伝わったのではと思っています。


さて、今日も通所リハビリテーションを楽しみに待っておられる利用者のもとへ、鉛筆をハンドルに持ち替えて迎えに行って参ります。


2009/12


いよいよ今年の診療日数も残り少なくなってきました。
振り返ってみるとスタッフ一同、秒単位で奮闘した日々でしたが、いつも患者さんの『ありがとう』に励まされた一年でした。
ありがとうの数だけ笑顔を頂いたと書けば多少オーバーかもしれませんが、医療の根幹はホスピタリティーであります。ホスピタリティーとは、おもてなしの心、患者さんの気持ちに一歩先に対応する姿勢を心がけています。
しかしながら長い一年、スタッフ各自が反省している姿もみられました。人は誰でも間違えるという言葉があるかのように、失敗することがあります。その時、一人の問題とするよりは、スタッフ共通の問題として反省し取り組むことが大事であるということも再確認できた一年でした。
そんな折、先日は鹿児島市内全域に配られるリビング新聞に、手術などの治療内容に関する記事を掲載するお話があって掲載しましたところ、その後問い合わせを頂きました。改めて気の引き締まる思いを致しました。


例年最後の患者さんの治療が終わるまで息がつけませんが、今年は更に息がつけそうにありません。29日の午後からは全スタッフを対象に講師を招いて接遇研修会があります。どんな研修会になることやら、一から勉強しようと思っております。


来年も定期的に更新していきますので、気楽に読んで頂けたら幸いです。
皆様どうかよいお年をお迎えください。

事務主任 稲留通信